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靴と靴下と小指
もう今年も半分が終わってしまいました・・・。

今日は、少し靴のフィッティングに関してのお話を。
当店にお越しになるお客様によく聞く靴の問題点の1つに”小指が当たる”ということが挙げられます。
原因としては、様々ですが、大きく分けて3つ。
1つ目は、単純に小指部分が出っ張っている、ということ。
2つ目は、内側が出ていて、アッパーが内側に引っ張られて外側が窮屈になる。
特に、内ふまずの部分が大きく出っ張っている場合は、足が靴に対してまっすぐ入っていかずに、外に流れていってしまい、内側(親指側)には余裕があるのに、小指があたる、ということも起こります。(これが一番多いです)
3つ目は、大きめの靴を履いているということ。意外かもしれませんが、小指が当たるからと言って、大きめの靴を履いてしまうと、足が靴の中でどんどん前に滑っていってしまい、結局は小指があたるということが起こります。
また、大きめの靴だけではなく、靴ひもをしっかり締めて靴を履かないと、同じように前に滑っていってしまします。

私共としては、以上の事を考慮し、小指の問題に関しては、本当に気を使って木型の補正を行っております。

それでもやはり、当方の靴でも小指が・・・と仰られるお客様も少なからずいらっしゃいます。
あまり早い時期のストレッチは、ほぼ100%、半年後くらいに”ゆるくなった”ということがありますので、おすすめはしておりません。もちろん歩けないくらい痛いということであれば、対処させていただきますが。
革靴の特性上、やはり3〜6ヶ月は様子をみていただけるとありがたいです。
また、納品直後の長時間の使用も避けていただけると、なお。
納品時が完成品ではないと思っております。多少時間はかかるかもしれませんが、お客様と共に完成品を作っていければ、と。

ただ、当方の靴での小指問題は、ほとんどが靴下が原因と考えられます。
人のせいにするなよ!と思われるかもしれませんが、小指があたるといってストレッチをご希望されるお客様のフィッティングを確認させて頂くと、痛みが出る程の状態ではないことがほとんどなのです。
靴下の何が原因かというと、縫い目です。
自分も経験があります。
親指の付け根あたりから小指の付け根あたりに伸びる縫い目。その両端にあるゴロツキ
点で当たって痛い場合は、ご自身でも是非靴下をご確認いただけるとありがたいです。
これをずらすだけで、もう全然違います。
リンキングという手法で作られた靴下だと、このゴロツキがほぼ出ず、かなりいい状態で靴を履いて頂けると思います。
5本指靴下も縫い目がないと言う事ですが、個人的にはあまりおすすめしません。指1本1本の間に生地が2枚ずつ挟まる状態なので、言わずもがな指先が広がります。その状態で靴を履くのは・・・。
家にいるときとかはいいと思うのです。常に指を広げておく必要もないと思います。

でも、常々思うのです。
もっといい方法があるんじゃないかと。
靴下メーカーの方、このブログご覧になって頂いていれば、是非色々お話してみたいです。
by boot_maker_oe | 2014-07-14 17:08 |


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