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P.F. Sloan
工房ではいつもラジオを聴き流しながら作業をしている。
流れてくるものは当然流行りのものが多いのだが、最近その中で気になるものがあった。
それは、Rumerの歌う"P.F. Sloan"という曲である。
これはJimmy Webbが歌ったものをカバーしているのだが、Rumerの良さもさる事ながらなぜ彼女がこの曲を選んだのかが気になった。
"P.F. Sloan"は60年代にサーフィン/ホットロッドやフォークロックのソングライターとして多くのヒットソングを世に送り出していた。
その後メッセージ性の強い曲も書くようになり、(清志郎が歌った”明日なき世界”の作者でもある。)シンガー指向へと傾いていく。
そしてシンガーへの転向と引き換えに自身の楽曲の権利を放棄してしまう。その後のソロシンガーとしては世に知られることも少なかった。
Rumerはこの選曲について、”道を切り開いた人達に対するリスペクトとして”とコメントしている。

自身にとって大切なもののために失うものが大きいこともある。
だが、本当に大切なもののために失うのだとしたら、それは、失うべきものだったのではないかとも思う。
しかし、目の前の損得だけを考えてしまい、大切なもののそこにある価値を見失い、誤った道を引き返せないところまで来てしまったとき、大いなる”しっぺ返し”が待ち受けているだろう。

P.F. Sloanは現在も地道だが活動を続けているようである。
今、彼がどう思っているかなんてことは、自分にはわからないけれど、きっと彼にとって、より自分らしい生き方ができているのではないかと思う。
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by boot_maker_oe | 2012-09-26 20:08 | 徒然